溶剤管理~山本製作所ドライ機カーボンタンクについて

より良い洗い上がりの為には、溶剤管理は必須です。

山本製作所の石油系ドライ機には、カートリッジフィルター(以降CF)タンクに加え
カーボンタンク(以降CT)が搭載されている機種がございます。

機種によってCFのサイズ、CTの容量は異なりますが、この2つを上手く活用することで、溶剤管理がより簡単になります。

このCFとCTは基本的に、直列に配管されていますので、ポンプが廻っている間は必ず両方に溶剤が通ることになります。(現行機種は、直列で配管されております。)

CFを交換する際、同時にCTへも活性炭を入れる方がいらっしゃいます。
もちろん、間違いではありません。
しかし、CFの活性炭に加えて、CTの活性炭で一気にソープが吸着されますので、
CF、CTを交換した後しばらくの間、溶剤中のソープ濃度が安定しません。
すると、最近の機種では、静電気センサーが反応してしまい、エラーが出て洗えないことが あります。そこで、慌てて、さらにソープを追加補充してしまうと、さらに、活性炭に吸着されてしまい、今度はフィルター圧の上昇や、活性炭自体の吸着能力の低下に繋がります。
過ぎたるは及ばざる如しで、ソープが多すぎると洗い上がりにベトつきが出たり、シミになったり良いことはありません。
もちろん、コストも掛かりますので、もったいないですね。

これまで、私は皆さんに
『通常使用時はCTは空でご使用ください!』
『色が出たり、水分、酸価値が上昇した場合に活性炭または脱水・脱酸剤を入れて下さい。』
とお話してきました。

しかし
『フィルター交換して、静電気モニターがうるさくて…。ソープは結構入れたんですが…。』というお問い合わせが結構多いのが現実です。
やはり、目の前にCTがあるので、ついつい、何か入れたくなるのが人情ですね~。(汗)

そこで、ちょっと考えました。(-ω☆)キラリ

溶剤管理の話になると、私は、常々、CFのペーパー(ろ過材)と活性炭(吸着剤)の寿命は異なるという事を常々言ってきました。
それじゃあ、CFにはペーパー(ろ過材)のみのフィルターを、CTには活性炭(吸着剤)を入れれば良いのでは ないか?
そうだよね。それで良いんだよね~。^^;

『今更、何言ってんだ!もうやってるよウチは!』
と言う声が聞こえてきそうですが…。(゚∀゚ ;)タラー
再度、確認の意味も込めて、ご提案させて頂きます。

現在、石油系ドライ機コールドマシンでは、ペーパー(ろ過材)と活性炭(吸着剤)が一体になっているCFが主流ではありますが、この一体型のフィルターだと、厳密に言うと【溶剤管理がなかなか上手くできない】という事になります。
交換の目安は、圧力計を見て、あるいは溶剤の汚れ具合(着色、酸価値、水分濃度)ですね。
ですから、ろ過材、あるいは吸着剤のどちらかの寿命に合わせて、CFの交換をしなければいけません。
それでは、手間とコスト等、色々な事情がありますので、現場は大変です。

また、時として現場では様々な予期せぬトラブルが発生することがあります。
『洗っていたら色が出た。』
『回収乾燥機の回収溶剤に水が混入してしまった。』等々…。
そんな時にも、なんとか対応できるようにしておきたいものです。
ドライ機が止まってしまっては、お客様に多大なご迷惑をお掛けしてしまいますから。

せっかく、山本製作所のドライ機を使っているのですから、その特長を上手く利用して、
溶剤管理を徹底しましょう。以下に、推奨する使用例をご紹介します。

もちろん、TOSEIやアサヒ製作所、日本プレス、サンヨー…各社のドライ機についても
ご相談下さい。皆様のご使用状況に合わせた管理の方法をご提案させて頂きます。

使用例 : DO160FL(D)(現行機種)の場合

【通常使用例】

①おすすめ-1…色、臭い、水分、脂肪酸をバランスよく取りたい。

フィルタータンク(470×2本)… S-470p×2本
カーボンタンク(30L) … PエースネオM(9.8L)×2袋 + αクリーン10(10L)×1袋

②おすすめ-2…①よりも、さらに水分、脂肪酸の除去を徹底したい。

フィルタータンク(470×2本)… S-470p×2本
カーボンタンク(30L) … PエースネオM(9.8L)×1袋 + αクリーン10(10L)×1袋 + MICS-クリアー10(9.8L) ×1袋

【以下は、トラブル時の対応例です】

③溶剤の着色を素早く除去したい。

フィルタータンク(470×2本)… 圧力上昇がなければ、そのまま使用
カーボンタンク(30L) … PエースネオM(9.8L)×1袋 + αクリーン10(10L) ×2袋

④水分、脂肪酸を除去したい。

フィルタータンク(470×2本)… 水分濃度が下がってから交換(※1)
カーボンタンク(30L) … MICSクリアー10(9.8L)×3袋(※2)

(※1)脱水、脱酸剤のみのカートリッジフィルターをご使用されても良い。
(※2)水分濃度、酸価値が過度に上昇している場合には、吸着しきれない場合が
ございます。その場合には、溶剤の交換をおすすめいたします。

上記は一例です。
ご使用状況によって、色々な組合わせが可能です。
溶剤管理について疑問点、問題点等ありましたら一度ご相談下さい。
より良い解決方法をご提案させて頂きます。

【製品一覧】

カートリッジフィルター(ろ紙のみ)…S-470P (サイズ:320×470×82mm)

活性炭(脱色・脱水・脱酸)…PエースネオM (9.8L×2/フレキシブル袋入り)

活性炭(脱色・脱水・脱酸)…αクリーン10 (10L×2/フレキシブル袋入り)

【新製品】9月1日発売開始予定
天然アロフェン(脱水・脱酸剤)MICSクリアー10 (9.8L×2/フレキシブル袋入り)

MICS-CLEAR10

 

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